方法5による、半径が1の円の内部にランダムにとった点Aをもとに引いた弦の長さは、平均 4/3 になるということであった。
前回とは違った方法で再検証してみたい。
円の内部にランダムに点を打つということなので、打たれた点の位置は2次元で考えることになる。
方法4の考え方では、中心からの距離 r によって、BC=2√(1-r^2) を r の関数として計算した。
今回は、rの代わりに、半径 r の円の内部の面積 πr^2 を変数として、
t=πr^2 にs=2√(1-r^2) を対応させ、rを媒介変数とする関数(s=f(t))を考える。
すなわち、πr^2=t とおいて、r^2=t/π とし、これを 2√(1-r^2) に代入すると、f(t)=2√(1-(t/π)) が得られる。
この関数をグラフに表すと、次のようになる。
t軸、s軸、s=f(t)で囲まれた部分の面積は、Integral{2√(1-(t/π))}(0→π)=[(-4/3)π(1-(t/π))^(3/2)](0→π)
=(4/3)π となる。これを π-0=π で割ると、4/3 となって、前回求めた値に一致する。
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