2024年3月19日火曜日

いろいろな平均(2)


① 相加平均(Arithmetic mean) M1=(a+b)/2
② 相乗平均(Geometric mean) M2=√(ab)
③ 調和平均(Harmonic mean) M3=2ab/(a+b)
④ 二乗平均平方根(root-mean-square) M4=√((a^2+b^2)/2)
これら4つの「平均」について、幾何学的な意味をもう少し深めてみよう。

AB=a、DC=b、AB∥DCの台形ABCD内に、
① (a+b)/2、② √(ab)、③ 2ab/(a+b)、④ √((a^2+b^2)/2)
の長さをもつ線分EFを引きたい。ただし、BC上にEを、AD上にFをとり、AB∥FEとなるように引くこととする。①~④は、それぞれどこに位置するか。


① 相加平均 (a+b)/2 について

BCの中点をEとする(d:e=1:1)とき、c=(a+b)/2 となる。
・EFは、ABとCDから等距離にある平行線。
・台形ABCEの面積=BC×EF。
・a→c→bは、公差 (bーa)/2の等差数列。

② 相乗平均 √(ab) について

台形ABEFと台形FECDが相似になるように点Eを定めると、
a:c=c:b となるので、c^2=ab すなわち、c=√(ab) になる。
・d:e=√a:√b
・a→c→bは、公比 √(b/a) の等比数列。
・a、bを2辺とする長方形を裁ち合わせることによって、一辺cの正方形がつくれるということ。


③ 調和平均 2ab/(a+b)について

対角線ACとBDの交点Gを通り、ABに平行な直線FEを引くと、△AGB∽△CGDより、
BE:EC=a:bなので、EF=a+(bーa)×a/(a+b)=2ab/(a+b)
すなわち、c=2ab/(a+b)になる。
・d:e=a:b
・aとbの逆数の平均がcの逆数になる、(1/a+1/b)/2=1/c ということ。
・BCを一辺とする折り紙で、a、bの長さを定めると、a/(a+b)の位置が導ける。
 (例:a=1、b=2のとき、辺の1/3の位置が求められる。)

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