2024年3月24日日曜日

円周上の2点がつくる弧の長さ


線分上の2点間の距離の考えを円周上に拡張してみる。
円周上にランダムに2点をとるとき、2点を結ぶ短い方の弧の長さはどれくらいか、を考える。

ランダムな2点がつくる弧の長さの平均を求めるということだ。
原点を中心とする単位円上において、片方の点Aを固定して、点Bを円周に沿って動かすとき、弧ABの長さは動径OBが回転した角度θに等しい。


短い方の弧を選ぶので、上半円のみで考えると、角度θが0からπまで変化するときの弧の長さθの平均値(期待値)を求めればよいので、
f(θ)=θ の積分(0→π)を計算すると、[(1/2)θ^2](0→π)=(1/2)π^2
これを π-0=π で割って平均をとると、θ=π/2 となる。

これを図で表すと、青い図形の面積を底辺の長さで割ったものと考えられる。


つまり、円周上のランダムな2点がつくる弧の長さの平均は π/2 である。半円周は、その中点でバランスをとっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿