うちの子が小学生だったとき、夏休みの自由研究で「シャボン膜」の実験をしたことがあった。
一緒に実験道具をつくっていたのが懐かしい(3枚の写真は2004年のもの)。
① 三角形の場合
正六角形の6つの頂点から3つを選んで三角形をつくる。このときできる三角形の形は次の3種類。(回転や裏返しで同じになるものを除く)
シャボン膜は、三角形の短い2辺上の折れ線になる。
下図のように、△ABCの内部に適当な点Eをとって調べてみる。
ABを一辺とする正三角形ABD、BEを一辺とする正三角形BEFをつくるとき、
AE+BE+CE=DF+FE+ECとなる(∵ △AEB≡△DFB)。
すなわち、点Dから点Cに至る経路として、「D→F→E→C」よりも「D→B→C」の方が短いことが分かる。また、「D→B→C」は、2点DCを結ぶ直線上なので最短といえる。
よって、この図形の場合、点Eは点Bの位置に置くのが最良ということになる。
結論としては、上右図のように、ABを一辺とする正三角形ABDを描くとき、線分CDが最短になることから、シャボン膜は、「AB+BC」の折れ線となる。
なお、ABとBCのなす角は「120°」であり、正六角形の一辺の長さを1とすると、この膜の長さは「2」になる。
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