2022年9月23日金曜日

シャボン膜の形と長さ(3)

①-(c) 正三角形の場合

シャボン膜は、正三角形の重心(内心、外心、垂心)と3頂点を結んだ三つ叉の形になる。


回転ドアの3枚ガラスのような、とてもバランスのとれた形である。
この形が今回の条件下での「最短」であることを示すため、辺ABで隣接する正三角形ABDと、正三角形AEFを考える。


AE+BE+CEを最小にするには、DF+FE+ECが最小になるように点Eを定める必要がある、すなわち、D,F,E,Cを一直線上に置けばよい。
したがって、点Eは、∠AEC=∠BEA=120°となる点になり、正三角形ABCの重心、内心、外心、垂心に一致する。
このときの膜の長さは、正六角形の一辺の長さを1とすると、「3」になる。

前回の「フェルマー点をみつけてみよう」のWeb教材で、△ABCを正三角形にして点Eを動かしてみた。重心あたりに点を近づけるとき、4点D,F,E,Cが一直線に並ぶことが分かる。


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